和名:ムクロジノキ(ムクロジ科ムクロジ属)
学名:Sapindus mukurossi
無患子・無患樹・木患子、子が患うことの無い樹の意味です。山地に生え、15m~20mになる落葉高木。
偶数羽状複葉の葉は長く5~15cmで互生し、4~8対ある小葉には鋸歯はなく、雌雄同株で、6月に黄緑色の小花が円錐形に集まって枝先に咲きます。秋の黄葉が美しく、果実は直径2cmの黒い球状で、厚い外皮があって秋には半透明の黄褐色になり晩秋の落果時に中でコロコロと音を立て、羽根つきの玉に使われます。
学名のSapindus:ムクロジ科は「インドの石鹸」の意味で、ムクロジの果皮に約10%の化学物質サポニンが含まれ水に溶けると泡立ちがよい。
平安の昔は当時としては灯明の煤でも汚れもよく洗い落とすところから、石鹸として洗濯や洗髪に用いられて、平安時代の公家屋敷には多く植えられていたようです。